〈製造ログ〉天領盃酒造 R6BY  雅楽代〜南風〜

加登のひとりごと。

今期の仕込みが終了しました!
あとは発酵中のもろみ達をしっかり管理していくだけです。
長いようであっという間の約9ヶ月間の酒造り。
今年は天領盃酒造にとって、大きな1歩目を踏み出したシーズンだったと思います。

一番大きなことは、蔵人の成長です。
実は本日、似倒しのお祝い会でした。その中でみんなが酒を飲みながら話していたことは、酒造り、接客のことばかり。

今期はこの酒が良かった、来期はもっと麹の造り方を変えてみよう、後輩の指導をどうするべきなのか、売店に来てくれたお客様に楽しんでもらうにはもっとどんなことをやればいいのか。
僕がこんな話をしなくても、みんな自然と仕事の話ばかり。
まだまだ荒削りなところはありますが、うちはいいスタッフに恵まれているとつくづく思います。
そんなみんなのためにも、もっと僕も頑張らないといけません。

先日、とある蔵元さんが弊社に泊まり込みで来てくださいました。超短期修行と言いますか、うちの造りを勉強するためです。
その時に彼が驚いた。と言ってことが、「全員経験がまだ浅いのに丁寧で的確に動いていること」と、「社長の悪口を言っている人が誰もいない」という
ことでした笑
とてもありがたい限りです。最近は社長業が増えてきて、造りの最中に出張に出ることもしばしば。
けどそれは任せることが出来るから僕は外に出られるわけです。
そして、それを理解してくれるみんながいる。
やはりまだまだ怠けるわけにはいかなさそうです笑

製造技術

初登場!の新商品です!南風と書いて「みなみ」と読みます。みなみかぜでも間違いではないです笑

冬の限定酒である風花のラベルで、カッコつけて横笛を吹いていたあいつが夏の開放感溢れる姿で再登場。
ちなみにモデルは雅楽代の名前の起源である順徳上皇の若かりし頃。若い時知らないけど。

夏らしく軽やかに飲んでもらえるよう、いつもの雅楽代よりもアルコール度数は軽めの10. 5度の原酒です。本当は9度台を目指したかったのですが、プ
リント瓶のため、保険が効かないので10. 5度に。ちょっとビビりました。来期は9度台にしたいと思います。

このお酒は弊社の中で今期イチチャレンジングな仕込みとなりました。

今期から本格的に使用している白麹と、普段よりも大きくアルコール度数を下げるためのレシピ、もろみ経過。
この度数で教科書的に普通に造ったら確実にツワります。
ツワらないためにどうしたらいいか、そして白麹を雅楽代らしく味わいのアクセントとして表現するにはどうしたらいいのか。そもそもうまくいくかもわからない... 。

出た答えは雅楽代〜日和〜の製造方法の大幅な改良×白麹
日和の製造方法は実は2つあります。今はその過渡期で、どちらのレシピに統一するか、タンクごとに実験中です。
ぜひ日和も意識して飲んでみてください笑

その2つの製造方法の掛け合わせにさらに花明かりで学んだ白麹を掛け合わせたレシピになります。
もっとレシピ改良を繰り返せば7度台くらいまで度数を落とせそうです。今後が楽しみな1本です!

テイスティング

上立ち香はいつもより大人しめで、ほんのり香る吟醸香。
酵母はG74という新潟県の限定酵母です。
口に含むと柔らかな口当たりに優しいほんのりとした甘み。
甘みのボリュームはそこまで感じないものの、アルコール度数がかなり低いため、薄っぺらく感じさせないように普段の雅楽代シリーズと比べるとグルコースはちょっと高めです。しかし、度数の軽さゆえ、淡麗な仕上がりとなって
います。
白麹感はほぼありません!けど、それも白麹を使っているからこれくらいの酸度を維持できています。
白麹を使っていなければもっとのっぺりしていたはず。

とても軽快で、綺麗な後味。これからのシーズン、暑くなってきた快晴の昼間に、リラックスしながらのんびり飲みたいお酒です。

蔵元の加登仙一がお届けします、

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