天領盃酒造の変遷
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1983年
佐渡にあった3蔵が合併し、天領盃酒造の前身である佐渡銘醸株式会社を創業。
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2008年
佐渡銘醸株式会社が経営破綻し、天領盃酒造株式会社へ。
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2018年
後継者不在のため、廃業が危ぶまれていたが、現代表が経営権を引き継ぎました。
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2019年
新ブランド「雅楽代」並びに「THE REBIRTH」をリリース。以降、蔵元自らが酒造りの先頭に立つ、「蔵元杜氏」に就任。この年以降、大幅な設備投資を毎年行い、品質第一を掲げ、日々品質向上に励んでいます。
醸造哲学 〜笑顔を醸す酒造り〜
お酒造りにおいて私たちが最も大切にしているもの。それは「天領盃酒造に関わる全員の笑顔を醸すこと」です。
美味しいお酒は心がきらめく。ならば、仕込みごとに1mmでも、自分たちは美味しいを突き詰め、心がきらめく限界点を超えていきたいと考えています。
少しでも妥協をしようものなら自分達の限界点は超えられません。どれだけの手間ひまがかかろうが、それが美味しいお酒に繋がるのならば、全て行う徹底的に品質を追い求めた酒造り。
大変な時も多々ある。もっと楽できるのにな。と思う時も正直たくさんありますが、誰かの笑顔を見ることができた時、それまでの辛さは全て吹き飛んでいきます。
そしてまた、限界点が上がっていく…。常々思うことがあります。それは最高傑作は常に次の作品だということです。自分達のお酒に完成形などなく、挑戦する心を忘れずにひたむきに造り続けるということ。
お酒を飲んだ皆様の笑顔、弊社のお酒を販売してくださる特約店の皆様の笑顔、そして弊社で働いてくれるスタッフたちの笑顔を創っていくことができれば幸せです。
多くの挑戦多くの失敗小さな成功
天領盃酒造ではお酒を仕込む毎にレシピや温度経過が全て異なります。
2019年以降、同じ製造方法で行ったものはひとつもありません。
よく言えばチャレンジ精神旺盛、悪く言えば全くの不安定。
しかし、この挑戦全てに共通するものが一つだけあります。
それは「より美味しくなる可能性のある理論に基づいた挑戦」であることです。
前回の味がこうだった。であればここを変えてみたらもっとよくなるのではないか…
よし、やってみよう。
その結果、前の方がよかったのでは?ということもあります。
しかしその挑戦がなければそれは気がつけなかったことでもあります。
そして、その失敗から得た学びが次の「より良く」へ繋がっていきます。
失敗を恐れず、次々と挑戦していくことこそが今の天領盃の精神です。
お酒に誠実であること
断言します。
私たちの造るお酒は「流行りとは無縁」です。
今のご時世、日本酒に限らず「新商品」や「新成分」、「流行りの製法」などで溢れかえっています。なぜなら話題になりやすく、売れるからです。
そして瞬間風速的なブームののち、新たに出てきた新商品へと次々に移り変わっていきます。
私たちが造りたいもの、皆様にお届けしたいものは「流行りのお酒」ではなく「洗練された本当に美味しいお酒」です。そのために日々、徹底的に品質を追い求め、さまざまな挑戦をしています。
新しいとか、流行っているなどは、私たちには関係ありません。
真面目に、誠実にお酒に向き合うこと。自分たちが信じる「美味しいお酒」を徹底的に追求し続けること。
「商売」としては不器用かもしれません。
しかしその分、全てのお酒が、今の私たちの全てを注ぎ込んだ一本です。
これからも誠実に一歩一歩、本当に美味しいお酒を追求し、皆様にお届けしていきます。