〈製造ログ〉天領盃酒造 R6BY  雅楽代〜瑞華〜(生)

加登のひとりごと。

皆さん知ってましたか?
気がついたら、もう3月ですよ。つい数ヶ月前に造りが始まったと思ったら、あと2ヶ月で似倒し早すぎる... こんな感じで毎年毎年どんどん時間の流れは早くなっていくんだろうなぁと最近しみじみ感じています。ちなみにこれ、ジャネーの法則と言って、年齢を重ねるにつれて人生における1年の比率が小さくなることでそう感じるそうです

いまを大事に生きないといけないですね。
やりたいことに直向きに、あとで後悔することのないよう一生懸命生きたいと思います。
なんか、ほんとに加登の独り言ですね、今回笑

話は全然変わりますが、実はいま、「雅楽代」をひらがなにしようかなって考えてます。
まだ考えているだけです、決定はしていないです

なんでかというと、理由は2点あって、
・フツーに読めない(今更ですが... )
・雅楽代の起源となっている「和歌」とひらがなは切っても切り離せない関係であることです。

1つ目はそのままです笑やっぱりちゃんと読める方がいいですよね笑
かっこよさよも大事ですが、一番はお客様の親しみやすさかなぁと。
2つ目は和歌が起源となっていて、サブタイトルも大和言葉から取ってきているのですが、和歌の発展、世界観に一番不可欠なものはひらがなではないか?と考え始めたからです。日本語独特の美しさの表現、そして日本文化の素晴らしさを表現するには、ひらがなではないか?と。
特に雅楽代は和歌を名前の由来としているわけなので、「雅楽代」という文字が生まれた背景をリスペクトし、表現するためにはひらがなが最適なのでは
ないかと考えています。しかし、just ideaです笑

製造技術

正直に言います。今回の瑞華は
「できちゃった味」で、「狙った味」ではないです
けど、いい味になっていると思います!笑
そして、またこの味で造れ、と言われれば造ることは可能です。ではなぜ「できちゃった味」と言っているかというと、今回の瑞華は今までの901号酵母ではなく、「TR8」という酵母を初めて使用して製造しました。この酵母、聞いたことない方がほとんどだと思います。新潟県の限定酵母の中でも、マイナーな酵母で、新潟県の蔵元さんでも何それ?っていう人もいると思います笑

特性としては10号系酵母で、低酸性でゆっくり発酵するのが特徴です。
今よりも低温長期発酵させて雑味を削ぎ落とし、余計な酸はいらないと、弊社が今考えていることがピッタリ実現できそうな酵母だったので使用しました。

しかし、901号酵母しかほぼ使用してこなかった僕はひとまず901号と同じ発酵経過を辿らせた結果...
発酵が緩やかになりすぎてしまい、甘口のお酒となりました。しかし、かなりきれいな味わいで、この酵母は素晴らしいなと実感しています。今回の醸造でTR8の特性は掴めたので、現在月華で再度使用しております。
こちら、いい経過で発酵しています!

そして、酸が低いものを使用していた方がアレンジが効くと感じています。
「あるものは減らせないけど、ないものは足せる」
酸の出る酵母で酸を低くしたい、は難しいけど、酸が出ない酵母で、酸を出したい、は比較的容易です。
白麹を使用する、という手もあるし、もろみ初期に濃糖圧迫をかけて酸を出させることもできる。
TR8、今後の弊社のキーとなる酵母です!

テイスティング

穏やかな香りで、他の雅楽代シリーズと比較しても控えめグラスを回すと、少しとろみのあるテクスチャー。
まったりとした軽やかながら、丸みのある甘みが印象的で、10号系酵母らしい穏やかな酸味。
甘みはありつつも後味は持たれることなく綺麗にフェードアウト。これは吟醸造りによるキレと、弊社の特徴でもある、比較的アルコール度数が低いことによる軽やかさだと感じます。(14. 5度表記ですが、実際は13. 6度)

901号酵母よりも、優しくにこやかな穏やかさを感じる木陰で日向ぼっこしているような、優しい、肩の力を抜いたゆったりとした時間を演出してくれるお酒です。

これ、結構美味しいですね笑
きゅうりのピクルスがとても合う。ピクルスの優しい酸味がこのお酒の甘みをより綺麗に引き立ててくれます

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