加登のひとりごと。
6月ですね〜、ということは今月で天領盃酒造の2025年度が終了します。
2018年に今にも潰れそうな天領盃酒造を引き継ぎ、あっという間に9回目の決算です。
僕は会社の数字に対してほぼオープンなので、今期の天領盃酒造は過去最高売上、過去最高利益。といっても毎年増石しているので毎年更新しています。
これもひとえに、雅楽代を、天領盃を飲んでくださる皆様と、僕たちのお酒を販売してくださる雅楽代特約店、天領盃販売店、海外インポーター、そして飲食店の皆様のおかげです。
僕はいつも「あなたの座右の銘は?」と聞かれると必ずこう答えます。
「他力本願です」と。
本来の意味とは少し違いますが、僕の意味合いは先に述べた通りです。
「天領盃酒造を支えてくれるいろんな方々がいるから、僕たちは事業を続けられている」
これは、裏方の業者さんたちももちろん含みます。彼らがいてくれるおかげでお酒が造れて、より良いお酒を造るための環境ができる。
そして出た利益はさらなる品質向上のための設備投資や社員への還元にしっかり回していく。
実は来期、ほとんど増産ができません。理由は現状の設備では生産量のキャパに達しているからです。
しかし、まだここで止まるつもりもありません。
再来年に向け、来年は過去最大の設備投資が待っています。
9年前、こんな景色は想像すらできなかったと思います。もっともっと良いお酒を造って皆様の笑顔を醸す酒造りができればいいなと思います。
これからも他力本願、今後の天領盃酒造もどうぞよろしくお願い致します!
製造技術
六華は全国新酒鑑評会出品用のお酒なので、
普段のお酒造りよりも徹底的に品質管理し、1年の中で最も緊張感のあるお酒です。
…と、なんだかかっこよく言いたいところなんですが、普段のお酒造りと1ミリも変わりません。全く。
なぜかというと、天領盃酒造の酒造りは、全てのお酒を全国新酒鑑評会に出品するような造り方で製造しているからです。
本醸造だろうが、純米酒だろうが、全て徹底的な限定吸水、徹底気的な長期低温発酵。
要するにいつも通りです。
そして、雅楽代の目指している「新しい新潟淡麗」に則り、年々甘味成分を減らしていっています。
今年の全国新酒鑑評会出品酒は、今月出荷するこの六華と全く同じです!今年の鑑評会のお酒は袋吊りすることなく、ヤブタで搾ったお酒をそのまま出品しました。
そして、金賞は取れませんでした!笑
…まぁ、想定通りではあります。
品評会では、天領盃酒造の持ち味であるガス感はマイナス評価になります。そして甘みを減らしていっているのも品評会では痛手…。一口のインパクトで判断されてしまうからです。
実は、シングル酵母(昔ながらの酵母)で全国新酒鑑評会連続金賞最多記録は天領盃酒造と白糸酒造さんです。
全国トップタイの記録になった翌年の2025年度からはもっとチャレンジングなことをしようと普通のお酒を出品するようになりました。
来年こそ、「いつもの雅楽代」で全国新酒鑑評会金賞に挑もうと思います。
テイスティング
上立ち香は、上品で穏やかな吟醸香。
冷えているとラムネ様の香りが一番にあり、温度帯が上がってくるとマスカットの香りが強くなります。
冷えている時は爽やかに、温度が上がると芳醇に感じる、温度帯の違いも楽しんでください!
口に含むと、雅楽代シリーズの中で最も甘みを感じると思います。
とろっとしたテクスチャーに、雑味のないキレ。甘みも感じますが、決して重くなく軽やかで、中盤には若干の酸を感じつつ、綺麗に溶けてなくなるようなお酒だと思います。
キンキンに冷えているほうが、個人的にはおすすめです。
甘旨系のお酒が好きな方におすすめできる、雅楽代シリーズでは珍しいタイプの味わいです!