加登のひとりごと。
早いもので、もう6BYの新酒が出来上がってしまいました。造りが始まると本当にあっという間に時間が流れていきます。そして今年はあっちもそっちもこっちもどっちも、めちゃくちゃ設備投資をしたため、設備に慣れるのに大変です。みんなてんやわんやしながら頑張ってくれています。
そして僕は現場にはいるけど、みんなに蔵作業を任せています。
洗米、仕込みの際の水麹の温度設定、仕込みや種きり、製麴、上槽まで今では全部蔵人たちができるようになってきました。
なので、最近の僕の蔵仕事はみんなが使用した道具類の洗浄係です笑
洗浄しながらみんなの仕事を視界で見つつ、間違った動作をしていたら指摘することが仕事です
もちろん、まだまだ詰めが甘かったり、製造理論をちゃんと理解していなかったりと至らないところはありますが、それは逆に言えば伸び代。
その都度なぜこの作業はこうしないといけないのか、なぜ今のやり方がダメなのか教えています。
僕がいないと蔵が回らないようではダメなんです。みんなに仕事をどんどん振るようになって2年目。
もっとみんなの成長をバックアップできるように僕も頑張ろうと思います。
しかし、造りのこととなると本気スイッチが入ってしまい、言葉が荒くなってしまうのは要反省。特に作業中は秒単位での仕事が多いので、言葉がキツく
なってしまいがち。
それだけ僕も本気で酒造りと向き合っているわけなのですが、それではダメだと毎回思っています。
僕も経営者としてまだまだ未熟。でも、それも逆に言えば伸び代です!
人生、ひたすら勉強ですね笑
製造技術
今年も昨年同様、製麹が不調でした。しかし、これは完全に乗り越えました。
問題解決に2年かかりましたが、来年からは完全に造り始めから本調子で造ることができます。
雪下の麹も正直言って狙ったところには落とし込めませんでした。不調といっても品質が悪いという意味ではなく、狙ったところに落とし込めるか、狙い
からズレるか、という意味です。
それ以外はすこぶる順調。ですが、やはり狙った麹ではないので元々の酒質設計とは少しずれてしまいました。簡単にいうと、ほんの少し甘みが切れすぎ
てしまったかな... という印象。
雪下は月華をベースにうすにごり仕様にレシピを変えているのですが、今回はどちらかというと鳴神ベース。なぜなら鳴神を造る時の麹の力価と同じくらいになってしまったからです... 月華ベースの場合はもう少しパワフルにしないといけませんでした。
なので、今年の雪下は例年よりも辛口タイプとなっております。
正直、ここは僕の実力不足を痛感してます。
しかし、今は先述の通り、完全に製麴の不調を攻略しているので、これからできるお酒は万全の体制で臨めます。
昨年は2月くらいまで製麴に苦労して、なぜか急に良くなって、何がいけなかったのか理由もちゃんとわからないまま造りが終わってしまいました。
けどその問題がようやく解決されたので僕も一安心しています。
こういうトラブルがあるから一つ一つ知識や技術が身について、ちょっとずつお酒が良くなっていくんだなと思います。
実は今年はチャレンジがたくさんあります!
今後ちょっとずつ公開していくので楽しみにしていてください!
テイスティング
最初にお伝えしておきます!
今回の雪下はにごり酒なのため、開栓する時は冷蔵庫から出してすぐお願いしたいですが、温度が少し上がってからの方が味わいのバランスが良いというちょっとわがままなお酒です笑
上立ち香は普段よりもおとなしめです。冷蔵庫から出して少し温度帯が戻ってくると甘やかな香りが広がってきます
鳴神ベースに近いため、冷えていると、なかなかドライでほのかに甘味の膨らみがあり、キレ良く軽快な味わい。
温度帯が上がると、甘味が少しボリュームを出してくれるので、単品で飲むなら温度が上がった時のほうが良いです
冷やして食中、温度帯が上がってしっぽりお酒を楽しむ。
そんなお酒となりました!