〈製造ログ〉天領盃酒造 R6BY  雅楽代〜鴇羽〜

加登のひとりごと。

天領盃酒造のR6BYが終わりが近づいてきました。製麴はあと3回で終了、月末には似倒しです

新酒鑑評会への出品や、SAKE COMPETITION への出品が続きます。
ぶっちゃけ、新酒鑑評会よりもSAKE COMPETITION のほうが何倍も緊張します笑。
新酒鑑評会は上位20%ほどが金賞となりますが、SAKE COMPETITION は上位10位までがゴールド。同じ金賞でも重みが全然違います。

そして、新酒鑑評会は毎年の慣例で出品する蔵も多いと思いますが、SAKE COMPETITION は本気でゴールドを狙いにきている蔵ばかり。
甲子園出場常連校同士の本気の殴り合いになってます笑

天領盃酒造としては2023年に純米部門ゴールド6位が最高位。
昨年は上位20%には入るものの入賞はなし。
結構悔しいんですよ、これが。
毎年しっかり入賞してくる蔵もある中、このままだと、ポッと出のの一発屋になってしまうので、今期は特に緊張します笑
いいお酒はできてきています。

そんな中、天領盃酒造は新しい火入れ技術を身につけました。
これはかなり革命的。味わいがめちゃくちゃ!変わります。
びっくりするほど綺麗になる。火入れひとつでこんな変わるのか?ってくらいに。
火入れ革命が起きてしまったかもしれません笑

天領盃酒造の火入れレパートリーに、革新的な4パターン目ができました。

製造技術

鴇羽を造るに当たって、ユナイテッドアローズさんと何回も一緒に飲みに行って、どんな味わいが好みで、どんな味わいを造りたいかを協議してきました

その中で出た結論が、

「雅楽代らしく軽やかで、アルコール度数低めでありつつ、甘みのボリュームが膨らむお酒」

この味わいを目指しつつ、新潟らしさ、佐渡らしさも追求いたい。
その結果、酒質設計は「日和のアルコール度数に標準をおき、玉響に寄せた甘みのボリュームを持たせ、新潟県限定酵母で醸す」
簡単に言えば、日和と玉響の合いの子を新潟県酵母で造る、ということです。

仕込みが始まると、これが予想以上に難しい。

花明かりと同じ、G74酵母を使用したのですが、思いの外元気に発酵してしまい甘みが削ぎ落とされそうになって急遽一気に低温に持って行ったり、香りが狙った香りとは少し違ったり。
まだ慣れていない酵母を使いこなすには僕の実力が足りていなかったなぁと痛感。
しかし、味わい的にはなんとか目標としていた酒質に落とし込めたかなと思っています。

テイスティング

穏やかなラムネ様の香り。
口に含むと4月2日現在では、正直まだ硬いかなと思っています。そのため、マイナス温度帯の冷蔵庫から15度帯の冷蔵庫へ移動し、味わいを丸くしようと思っています。

今現在は、甘みは感じるものの、後味に新酒ならではの荒々しさも感じます。
逆に言えば酒質の強さでもあるので、抜栓して空気に触れさせてから少し時間を置くのもありですし、ゆっくり数日に分けて飲んでいただくのもありです。

そして、このような新酒独特の荒々しさをリセットしてくれるのが、先述した新しい火入れ方法です。
全国的に見てもこんなやり方で火入れしているのはいないのではないでしょうか笑
詳細はまた後日、何かで書こうと思います。

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