酒蔵再建日記2

2. サマーバケーショントキドキスクール

 


13時間のフライトを座席に丸まって寝ながらなんとか耐え、スイスのチューリッヒ国際空港に到着する。みんな浮き足立っている。
空港内ではアナウンスは英語、ドイツ語。文字はドイツ語だらけ!海外だ!!
誰にも縛られない自由な、人生の夏休みがスタートした。
スイスのチューリッヒ国際空港からDB(日本でいうJR)の快速に乗って約2時間、最初の滞在地であるドイツとスイスの国境の街コンスタンツに向かう。
コンスタンツは日本で言う軽井沢のような避暑地でちょっとしたリゾートだ。
DBに乗り込み、流れゆく景色をみんなで味わう。
日本では考えられない大草原に綺麗な山々。
ワクワクが止まらなかった。
あっと言う間にコンスタンツに到着すると、ヨーロッパの開放的な雰囲気が着いた時から感じられた。
半裸で歩くおじさんやほぼ水着に近いお姉さん、そして遠くから街のお祭りのような音も聞こえる。

そんな僕たちを駅で待ってくれていたのはコンスタンツ大学の学生寮の管理人さんだ。
管理人さんと言っても僕はこの日以降、管理人さんを学生寮で見たことは一度もない。外国ってこんなもんだ。

寮に着き荷物を部屋に置くと、僕はすぐ街に出かけた。
当時趣味であったブレイクダンスができる場所を探しに出かけたのだ。
街を歩きヨーロッパを感じながらダンスができそうな場所、ダンサーを探した。
街を歩けば外国のにおい。石畳のいかにもヨーロッパ!な街並み。とにかく浮き足だっていた。

しかし、練り歩いた甲斐もなく、この1ヶ月のサマースクールの間、ダンサーを見つけることはできなかった。だが、練習できそうな場所は初日に見つけることができ、そこで1人で練習していた。
最後の方にわかったことなのだが…そこはスポーツジムだったようで、会員登録しないと設備を使ってはいけなかったようだ。僕はいつも練習場(勝手に練習場にしてただけでほんとは会員制のジム)に近い裏口から入って裏口から出ていたので、悪気もなく無断で施設を利用してしまっていたのは良い思い出。

翌日からサマースクールが始まる。
疲れていたのか時差ボケもなく、ぐっすり眠りに落ちた。

続く…

蔵元日記トップへ戻る

蔵元の加登仙一がお届けします、

日本酒がより美味しくなる天領盃酒造のLINEとは。

天領盃酒造では今後さまざまな企画やお酒のことを積極的にLINEで情報としてお届けします。より深く酒を楽しんでもらうために是非LINE登録をお願いします。