【蔵元が教える】甘酒に含まれる栄養・効能について

「甘酒には具体的にどんな栄養素があるの?」

「美容や健康に良いとは聞くけど本当かな...?」

 

こういった疑問に答えます。

今回の記事では、

                   

  • 甘酒に含まれる栄養素について

 

解説します。

美容や健康に良いとは聞くけど具体的にどの栄養素がどのように働きかけるのかを理解してもらえると思います。

 

天領盃酒造の萱田です。

天領盃では、平成17年(2005年)から甘酒を製造し続けています。

もう今年で16年目となります。

長年造り続けている甘酒のプロとして、しっかり解説していこうと思います。

 

 

甘酒に含まれる5つの栄養素

 

ブドウ糖

麹から作られる甘酒の甘味は、米のでんぷんが糖化されたブドウ糖によるものです。
酒粕による甘酒とは異なり、砂糖を使っていないのに自然の甘みがあります。
                            
ブドウ糖は脳が唯一エネルギー源にできるもので、甘酒の中にたくさん含まれています。
デスクワークでいまいち集中できない時に飲むことで、その後のお仕事に活力が生まれるはずです。
           
体内での消化が必要なく、直接、脳や体のエネルギーとなるので、胃にも優しく負担なく飲んでいただけるものとなります。

 

ビタミンB群

ビタミンB群は糖質をエネルギーに変える手助け(代謝)に欠かせないもので、甘酒にはビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸が含まれています。タンパク質の合成や脂質の代謝を助けてくれるので、ダイエットに適しています。
        
また、皮膚や粘膜の細胞を活性化してくれるので、美肌効果も期待できます。

 

食物繊維 オリゴ糖

甘酒に含まれる豊富なオリゴ糖と食物繊維は、腸内環境を整えてくれる栄養素です。
オリゴ糖は善玉菌のエサになり、食物繊維はたまった老廃物を絡め取り、排便を促してくれます。それにより腸内環境が整い、便秘解消や免疫力アップにもつながります。
           
甘酒が便秘解消に効果的であることはまだ知られていないことが多いので、便秘に悩む女性には特に習慣として飲んでいただきたいと思います。

 

必須アミノ酸

甘酒は、必須アミノ酸という、体内で生成できない9種類のアミノ酸を全て含んでおり、疲労回復や免疫力アップ、美肌効果や安眠効果など、様々な効果につながります。

人間の身体は約20種類のアミノ酸で構成されています。そのうちの9種類が必須アミノ酸とよばれており、これらは体内で生成できず食事から摂るしかありません。
                  
甘酒には、これら必須アミノ酸9種類がすべて含まれています。
なかでもバリン、ロイシン、イソロイシンの3種のアミノ酸は、疲労物質のひとつ、乳酸の発生を抑えるといわれており、就寝前に甘酒を飲んでいただくことで、就寝中に体内の疲労が取れ、目覚めが良くなります。
                       
温めて飲んでいただくことで、さらに安眠効果に期待できますので、疲れが中々取れないと悩んでいる方は試してみてください。

 

コウジ酸 エルゴチオネイン

エルゴチオネインはキノコや菌類に多く含まれているアミノ酸の一種で、すぐれた抗酸化作用があると言われています。

麹菌がお米を発酵させる段階で生成されるコウジ酸には、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑えてくれるため美白効果が期待されます。また、抗糖化や抗酸化の作用も持ち、体内の老化を防ぐ助けをしてくれます。

他にも、必須アミノ酸とブドウ糖によりリラックス効果があったり、アンチエイジング効果など、甘酒に含まれる栄養素同士の協力により様々な効果が期待できます。

 

今回は栄養素の解説でしたが、甘酒を飲むことで期待できる効果についてもまとめましたので必要な方は下記からどうぞ。  

【関連】蔵元が教える甘酒を飲むことで期待できる効果について

 

 

以上が甘酒に含まれる5つの栄養素についてでした。

最近では、玄米から作られる甘酒を販売しているところもあり、含まれる栄養素が更に多いものもあります。

しかし、一番重要なことは「美味しく飲めて継続ができること」です。

一日では効果は感じられないものです。自分に合った好みの甘酒を探して、最低でも1ヶ月は継続することで今回の内容が感じられますので是非見つけてみてください。