【蔵元が教える】甘酒ってダイエットにいいの?

「甘酒って健康にいいと聞くけどダイエットに適しているのかな?」

「甘いから逆に太ったりするんじゃないかな?」

こういった疑問に答えます。

                          

今回の記事では、甘酒がダイエットに適した飲み物かどうかを、

                         

  • 甘酒の種類について
  • 甘酒がダイエットに活用できる理由
  • ダイエットに適した飲み方

 

の観点から解説します。

                                 

天領盃酒造の萱田です。

天領盃では、平成17年(2005年)から甘酒を製造し続けています。

もう今年で16年目となります。

また僕自身、ダイエット目的で甘酒を2021年の1月から飲み始めて約半年となりますが、自身の経験もお伝えします。

 

甘酒には大きく分けて2種類ある

次のとおり。               

                    

  • 酒粕から作られる甘酒
  • 米麹から作られる甘酒

 

酒粕から作られる甘酒

町内の出し物やお祭りの時に出ている甘酒は、このタイプです。

特徴は以下の通り。

・甘みがない(飲むときは砂糖や塩で味を調整する)

・アルコール成分を含む

・腸内環境を整える「レジスタントプロテイン」が豊富

 

日本酒などを作るときにできる酒粕を水に溶かし、砂糖を加え甘さを与えて作る甘酒です。

酒粕を使うため、微量のアルコールを含むため子どもや妊婦さんは飲めません。

独特なお酒の香りと甘みがあります。

「甘酒が苦手」という方は、この甘酒の印象が強いようで私もこのタイプの甘酒が苦手でした。

                              

米麹から作られる甘酒

日本酒蔵の多くが製造しているのが、このタイプです。

特徴は以下の通り。

・自然な甘みがある

・アルコール成分を含まない

・ビタミンB群、必須アミノ酸が豊富

 

原料は「米」と「米麹」だけでいています。麹の酵素がお米に含まれるデンプンをブドウ糖に変えるので、砂糖を入れなくても自然な甘味を味わうことができます。

アルコールを含んでいないので、小さな子どもでも、妊婦さんでも飲むことができます。

 

甘酒がダイエットに活用できる5つの理由

次のとおり。

                          

  • 腸内環境を整える
  • 代謝をサポートする
  • 消化を助ける
  • 疲労回復
  • 脂質を抑える

 

腸内環境を整える

甘酒は麹菌を用いて発酵しているので、発酵食品の仲間です。

発酵食品には乳酸菌などの善玉菌が多く含まれ、食事として摂ることで腸内の細菌バランスに働きかけます。

また、甘酒にはレジスタントプロテインという食物繊維に似たタンパク質が豊富に含まれています。そのため腸内環境を整えてくれて、便秘解消してくれます。

また、下痢になりにくくなったり免疫力の向上なども期待できます。

                                    

代謝をサポートする

甘酒は代謝をサポートする栄養素が多く含まれています。

例えば、ビタミンB群やアミノ酸です。

ビタミンB群は、糖質や脂質など食事からの糖質や脂質をエネルギーとして利用するときに欠かせない栄養素。そしてアミノ酸は筋肉をつくる源なので、しっかりと補うことで基礎代謝を上げます。

基礎代謝が上がるということは、一日に消費するカロリーが多くなるということです。

基礎代謝が高いと多くのカロリーが消費され、結果として太りにくい身体に近づけます。

 

消化を助ける

甘酒には酵素が多く含まれていて、とくにアミラーゼの活性が高いことが分かっているので、糖質を消化するのに力になってくれると考えられています。

食事の前に飲むことで消化を助けてくれる効果があると言われており、適度な甘みで満腹感も得られるため、食べ過ぎ抑止に繋がります。

 

疲労回復

甘酒は疲労の回復にも効果があると言われ、江戸時代だと夏バテ防止の飲み物として親しまれていたそうです。

なぜ疲労回復に効くのかというと、甘酒が数種類の有機酸を含んでいるからです。有機酸の中でも、レモンなどの柑橘類に含まれるクエン酸が多いことが分かっています。

クエン酸は疲労感の源である乳酸を蓄積しないよう働く栄養素です。プロアスリートが激しい運動の後に甘酒を飲んている方が多いのはこのためです。

就寝前にコップ1杯の甘酒を飲むと目覚めが良くなり、疲労回復効果がより感じやすいと言われています。

 

脂質を抑える

甘酒は血中脂質を抑える力もあります。これは、レジスタントプロテインによるものです。

レジスタントプロテインとは、食物繊維に似た働きをするタンパク質のこと。

生活習慣病などの病気を予防し、健康に暮らすために欠かせない成分である食物繊維。とくに、糖質や脂質をコントロールするために必須です。

同じように、レジスタントプロテインにも糖質や脂質の吸収を妨げる働きがあり、健康をサポートすることが分かっています。さらに、脂質やコレステロールの上昇を防ぐ効果もあると言われています。

 

 

ダイエットに適した甘酒の飲み方

 

甘酒がダイエットに適した飲み物であることはわかったと思いますが、飲み過ぎには注意です。

理由としては、糖質とカロリーが低くはない飲み物だからです。

1日の摂取量としては200mlが良いと言われています。

飲むタイミングとしておすすめは

・朝食時

・おやつが欲しくなる時

です。

間食したくなるタイミングは誰にでも来るものです。おやつを我慢して代わりに甘酒を飲むことで、適度な甘みと満足感を得られるので間食防止になります。

 

ダイエット効果以外にも甘酒を飲むことで得られる効果をまとめました。気になる方はこちらからどうぞ。

【関連】蔵元が教える甘酒を飲むことで得られる効果について

 

 

余談ですが、、、、

 

1月から甘酒を朝食の代わりにコップ1杯、間食したくなったタイミングで1杯のみ続けた結果。8月現在。

78キロ→69キロ

になりました。昼と夜は普通に食事をしていました。

蔵の仕事は肉体労働なので、その効果もありそうです。ただ4月からはお酒の仕込みがなくなり肉体労働からは開放されました。

途中でリバウンドするかなと思いましたが1ヶ月に1キロペースで落ちていきました。甘酒効果恐るべし!

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