〈製造ログ〉天領盃酒造 R6BY  雅楽代〜六華〜

加登のひとりごと。

6月に入りました。弊社の決算は6月締めなので、またひとつ年度を重ねます。
毎年、この時期は社員総会の資料作成、特約店個別会議の資料作成をメインに補助金や出張に追われます。
社員総会は、今年度の振り返りと、来年度の目標や新しい社内制度、新規事業、中長期計画の発表など僕が社員へ向けてプレゼンをする場です。

今回の社員総会はコンテンツ盛りだくさん。
テーマは「井の中の蛙、大海に出る」
あまりオープンにし過ぎてしまうとネタバレするので、一つだけ社員総会の内容を。

今、天領盃酒造は会社として大きく変わろうとしています。
その中で大事になってくるのか、いわゆるミッション、ビジョン、バリュー」以下MVV)

今も天領盃酒造にはこのMVVはあります。
M 笑顔を醸す酒造り
V 新潟を背負う酒蔵になる
V 絶対的高品質

しかし、今僕はこのMVVには違和感を覚えています。特にビジョン。これは僕たち目線の目標であって、お客様のことを考えたビジョンではない。
そしたら僕たちの目指すビジョンは、「僕たちのお酒を飲んで笑顔になってもらうこと」その手段として「新しい新潟淡麗」を創り、結果として「新潟を
背負う酒蔵になる」お客様が満足してこその僕たちの目標でなければならない。だとすると、僕たちのビジョンは「笑顔を醸すこと」... 。あれ、もしかしてミッションだと思っていたことは、実はビジョンだったのかも。そしたら僕たちのミッションはなんだ?

... 続きは社員総会にて。笑
後日、公にも発表しようと思います。

製造技術

今回の六華は、実はレシピを間違えました。
今年の1月頃にXにて、出品酒のレシピ間違えた投稿をしたのですが、そのお酒です笑
何を間違えたかというと汲み水歩合。
留仕込み直後の水の%のことです。
1月は寒いので通常であれば135%で仕込むところ、今回間違えて130%で仕込んでしまったことにもろみ6日目くらいに気がつきました。

そしてこの5%、901号純米大吟醸出品にとってはかなり致命的。
なぜかというと、水の量が少ないと、酸が上がるからです。
そして新酒鑑評会はなるべく酸を出さない演技規定のコンテストなんです。
しまったああああと思ってから挽回を図りましたが、やはり普段よりは酸が上がってしまいました。
この製造ログは他の酒蔵の方も見ているので、天領盃流、901号純大金賞マニュアルを公開します笑

過去2年間の金賞データからすると、日本酒度1.45、グルコース3.0、くらいで、アミノ酸度はなんでもよくて(普通低くなる、うちだと0.7くらい)で、香りも綺麗なサクイソかつオフフレイバーがなければほぼ金賞入ると思います。

今回は酸度がオーバー。利酒して思った感想は「ギリギリ金賞入ればラッキー、入賞は確実にいける」
ラッキーは起きませんでしたが、入賞実力、金賞運って言いますしね!!笑

しかし、金は難しいなと思っていたので広島行きの予定は入れず。

しかし、プレッシャーは無くなったので、来年はさらにチャレンジしてみようと思います!

テイスティング

綺麗な酢酸イソアミルの香りと、心地よい清涼感のある香りが混在していて凛とした佇まい。

上立ち香は少し青いメロン様の香りで901号らしい香りです。
口に含むと軽やかなタッチとともにとろみのある口当たり。
普段の雅楽代シリーズと比べリッチでボリュームのある甘みのあとは、しっかり磨いたお米を使用し、吟醸造りをしているだけあって、上品な味のキレ。
「立つ鳥跡を濁さず」のように、すーーっと消えて行きます。

香りの入り口から味わい、後味への移ろいが非常にスムースで、起承転結がしっかりあるいいお酒に仕上がっていると思います!

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